若干期を逸している感はありますが、昨年2020年12月に引き渡しを受けた我が家は(住宅ローン実行は9月だったのですが)、今年2021年の確定申告で住宅ローンの控除申告を行う必要がありました。
さて、先日こんな質問が私に飛び込んできました。
大変だ!
というわけで、見ているかわかりませんがどうかこの質問をくれた人に届きますようにということで、今回の記事を書きます。
住宅ローン控除とは?
住宅借入金等特別控除とは、個人が住宅ローン等を利用して、マイホームの新築、取得又は増改築等(以下「取得等」といいます。)をし、令和3年12月31日までに自己の居住の用に供した場合で一定の要件を満たすときにおいて、その取得等に係る住宅ローン等の年末残高の合計額等を基として計算した金額を、居住の用に供した年分以後の各年分の所得税額から控除するものです。
ということで、住宅ローン控除というのは簡単に言うと以下の制度です。
個人が住宅ローンで住宅を新築したり買ったり増改築した際に、年末のローン残高から所得税を返しますよ
ということです。
令和3年はコロナ禍の影響もあり通常よりも確定申告期限が以下の期限まで延長されています!
申告・納付期限を令和3年4月15日(木)
https://www.nta.go.jp/data/030202kigenencho.pdf
質問者さん、今なら間に合います!
実際に住宅ローン控除確定申告をしてみた
前置きは長くなりましたが、住宅ローン控除を受けるために確定申告を行いました。
確定申告は難しいというイメージを抱いている方も多いかもしれませんが、理屈が解ればどうということはありません。
というわけで、今回実際に私が実施した確定申告の手順を公開します。
マイナンバーカードとカードリーダーがあれば自宅で確定申告ができる
タイトルの通り、マイナンバーカードがあれば自宅で確定申告ができます。
マイナンバーカードを読み取るために、私は以下のカードリーダーを購入しました。
マイナンバーカード対応と書いてあるICカードリーダーをAmazonや楽天なんかで探せば色々売ってますのでこちらはご自由に。
e-Taxを自分のパソコンで利用するための事前準備
パソコンから確定申告を実施するには事前にいくつかソフトウェアをインストールするなどの準備が必要です。
詳細は以下のページをご覧ください。
具体的な手順は以下にPDFの手順書があるので、これを見ながら事前にインストールを済ませておきましょう。
Windows OSの場合
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/jizen_setup.pdf
Mac OSの場合
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/jizen_setup_mac.pdf
マイナンバーカードで確定申告を行う事前準備
カードリーダーとマイナンバーカードが揃ったら、早速「マイナポータル」に行きましょう。
マイナンバーカードをカードリーダーに刺して、右上の「ICカードリーダーでログイン」を押します。
すると、ポップアップウィンドウで以下の画面が出てきます。
カードリーダーにマイナンバーカードがきちんと刺さっていることを確認してから、「OK」をクリックします。
マイナンバーカードであらかじめ設定してある4桁のPINコードを入力して「OK」をクリックしましょう。
ログイン後、マイナポータル画面が表示されます。
右側のペインから「もっとつながる」をクリックすると、「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」というウェブサイト名があるので、これを「つなぐ」でマイナポータルと連携させます。
これで、マイナンバーカードとe-Taxが連携されます。
e-Tax画面での作業
実際にe-Tax画面にログインしてみましょう。
「e-Taxソフト(Web版)」から「申請や帳票表示へ」ボタンをクリックして先に進みます。
この画面から「作成開始」ボタンをクリックすると、実際に申告書の作成が始まります。
確定申告書の作成
「e-Taxで提出する」をクリックしましょう。
事前に必要なソフトウェアのインストール一式が終わっていれば、上記の様に「最新の事前セットアップが正常に適用されています。」と表示が出ます。
何かが足りないと指示が出ますので、画面の指示に従ってインストール等を済ませましょう。基本的な読解力があれば問題なく実施できます。
この画面まで行ったら、手元に源泉徴収票と住宅ローンを組んだ金融機関から届いている残高証明書を用意して、「申告書等を作成する」へ進みましょう。
この画面では一番左の「所得税」を選びましょう。
「マイナポータル」と連携するか否か聞かれますが、保険会社等の情報がマイナンバーと連携されていると、情報がそのまま転記できたりするので「はい」を選んで連携してみましょう。
ここで住宅ローン残高証明書を選ぶことができるので、選んで「次へ」行ってみます。
マイナンバーと連携されていないとこんな画面が表示されますので、諦めて「次へ」で進みましょう。
右下の「申告書等を作成する」ボタンをクリックします。
ポップアップ画面では「はい」を押して進みましょう。
申告書作成画面
申告書作成画面が開きます。「作成開始」ボタンを押しましょう。
自分の生年月日を入力し、「e-Taxにより税務署に提出する」を選択して、「次へ進む」をクリックします。
会社員で、源泉徴収票を発行されており副業収入がない前提での入力例になります。
医療費の控除申請も同じように受けられるので、医療費の領収書をまとめている場合も同様に進んでください。
勤務先が源泉徴収票をsmlデータとして発行してくれている場合は読み込むことができますが、今回は紙で出されている源泉徴収票での手順となります。
「次へ進む」をクリックしましょう。
源泉徴収票の内容を入力する
会社勤めの方は年末に医療保険等の還付金申請を年末調整で実施しているはずなので、源泉徴収票が発行されているはずです(会社の年末調整で生命保険料控除や地震保険控除を受けていない場合は、一緒に申告できますが今回は省きます。まあ、見ればわかるんで…)。
この源泉徴収票に記載されている内容をベースに、まずは入力を進めます。
こんな感じに親切に源泉徴収票のここの部分の金額をここに入れろと指示してくれているので、指示通りに入力していきましょう。
さて、いよいよ住宅ローン控除額の申請となります。
上記の画面で「住宅借入金等特別控除」欄の「入力する」をクリックしましょう。
我が家の場合、土地を購入してから家を建築したので、上記の「住宅の敷地となる土地を借入金等により購入した後で住宅を新築した」を選びます。
建売などの場合は相応の選択肢を選びましょう。
下にスクロールし、土地の購入日と建物の引き渡し日を入力します。
上記の通り予め以下の書類を準備しましょう。
- 金融機関から届いた住宅ローン残高証明書(原本が必要)
- 土地の登記事項証明書(原本が必要)
- 建物の登記事項証明書(原本が必要)
- 土地の売買契約書(コピーが必要)
- 建築請負契約書(コピーが必要)
登記事項証明書はオンラインで請求できますので、事前に請求しておきましょう(地域にもよりますが速達指定すると2日程度で届きます)。法務局が近所の場合は直接取りに行っても良いです。
www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp
建てた家が事業用かどうかを問われるので、正直にはい、いいえで答えていきます。
次に土地及び建物の費用を入力していきます。
- 建物の取得金額は請負契約書通りに入力
- 土地の金額は土地の売買契約書通りに入力
- 建物および土地の面積は登記事項証明書通りに入力
- 持ち分は登記事項証明書通りに入力
次に、金融機関から届いている残高証明書通りに金額を入力します。
入力内容の確認画面がでて、間違いがないことを確認して次へ進みます。
長期優良住宅などを取得しているかどうか確認されるので、該当するものを選択し次へ進みます。
還付される金額がここで表示されます。
上記は住宅ローン金額をでたらめに書いたので、マックスの40万円が還付されることになっています。
再びe-Taxの確定申告作成画面に戻ります。
先ほど入力した還付金の金額が反映されているのを確認し、次へ進みます。
源泉徴収の内容と合わせて計算され、最終的にいくら還付されるのかが表示されますので、後は画面の指示通りに進み申告書を電子送付すれば申告は完了です。
e-Taxでの申告後作業
最後に申告書控えが出力されます。こんなやつです。
これに、先に記載した添付書類(請負契約書控えやらなんやら…)を併せて、税務署に持っていくかレターパックか何かで送りつければ完了です。
何か不備があれば税務署から電話が来ますが、普通に出せばそのうち税務署からマイナポータル宛に「還付金振り込むよ」って通知と、ハガキでも通知が届いて還付金が振り込まれます。
まとめ
以上が、住宅取得初年度の住宅ローン控除確定申告(マイナンバーカード利用編)でした。
思ったほど難しい作業ではありませんが、ハマると大変なのでまだ未実施の人は急げ!
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