へーベルハウス建築記@神奈川県川崎市

神奈川県川崎市にDINKs夫婦が旭化成へーベルハウスの家を建てた記録

ヘーベルハウス建築記@神奈川県川崎市

『大手ハウスメーカーHBハウス・欠陥の実態報告(独自取材)』を検証してみる

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ヘーベルハウスを検討しているかたは一度はご覧になったことがあるかもしれない以下の動画。


大手ハウスメーカーHBハウス・欠陥の実態報告(独自取材)

観たことがない人は一度ご覧になってください。

とある方から、この動画の内容についてコメントを求められたので、普段YouTubeの動画はほぼ見ない私ですが、真面目に視聴しました。

というわけで、この動画の内容を真面目に検証してみたので、今回はそのレポート記事となります。

 

告発内容

当該動画ではいくつか告発されていますが、一つ一つの告発について動画の順番通りにセクションを分けて検証していきます。

 

大手ハウスメーカーの欠陥はTVでは取り上げられない

大手ハウスメーカー(旭化成ホームズを含む)は、TV局スポンサーだから、スポンサーの欠陥住宅は殆ど取り上げることはないということですが、内情を知らない私が明確な答えは持っていませんが、この指摘は間違っているとは言えないと思います。

まとまった資料がウィキペディアにしかなかったので参照先がウィキペディアで申し訳ないですが、旭化成ホームズの母体である旭化成は以下のTV番組のスポンサーになっているそうです。

ja.wikipedia.org

ビジネスの観点で言えば、この指摘は妥当だと思います。
お金を出してくれるスポンサーがいないと彼らの商売は成り立たないわけで、スポンサーの不利な報道はスポンサーを失わせる恐れがあります。
であれば、わざわざ報道はしないでしょう。

この指摘は妥当だと思います。

スポンサーに影響されない(ハズ)のNHKがこの辺頑張ってほしいところですけどね。

 

検査済証が取れなかったという指摘

『建築確認の際に違反が散見されたため、検査済証が発行されなかったことが考えられる』と述べていますが、この検査済証の発行はそもそも義務なのか?という点を調べてみましょう。

 

この規定は、建築基準法 – 第7条第5項で定められています。

www.bousai.go.jp

この検査済証ですが、平成11年(1999年)5月1日の建築基準法改正法施行によって義務化されました。

↓参考
http://www.asanet.or.jp/~ama2sima/menu/product/kaisei.htm

という訳で、この家が平成11年5月1日以前に建てられた家ならば、「検査済証がないこと=違反があったから」と短絡的には結び付けられないでしょう。

この家の築年は平成11年ということですが、5月以前なのか以後なのか?なぜここに触れないのかな?というのが率直な感想です。

施主は貰ってないし説明されていないと言っていますが、割とよく聞く話ですが確認済証をなくす人も多いそうです。20年前のお話ですよね?

これだけをもって、欠陥住宅を引き渡したと断言するのはどうなの?と思ってしまいます。
とはいえ、義務化されていないからと言って大手ハウスメーカーなのだからその辺はちゃんと発行してほしいものです。

なお、2021年にヘーベルハウスを新築した我が家はきちんと検査済証は貰っています(当たり前ですが)。

 

◆確認済証が無い場合の救済措置◆

動画の後半で確認済証がないから売れないと施主が言っていますが、こういう救済措置もあるそうですよ。

www.homes.co.jp

 

 

建築基準法無視のコンクリートブロック塀

建築確認申請時に既存の1.2メートルの違法状態のコンクリートブロック塀を適法な高さまでカットすることになっていたが、その後の図面では既存塀を残す形にしれっと変更になり、違法状態のまま引き渡されているという指摘がありました。

まず、ここで確認すべき点はコンクリートブロック塀の規定です。
こういうのはコンクリートブロックのプロに聞くのが早いという訳で、早速見つけました。

www.jcba-jp.com

では、このコンクリートブロック塀の規定はどういう変更経緯を辿ったのか?
以下に資料を見つけました。

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/08/23/1420285_005.pdf

組積造のコンクリートブロックについては、施行:昭和56年6月1日時点で1.2メートル以下にしなければならないと規定されているので、このコンクリートブロックが違法状態であることは間違いありません。

しかし、新築時に構築したブロック塀ではなく、元々その土地にあった既存のブロック塀ですので、所謂「既存不適格」という状態です。

残念ながら既存不適格のブロック塀を直す義務は法的にはないので、ヘーベルハウスが「このブロック塀を直さなかったこと=建築基準法違反」ではありません。

 

動画の中では、確認申請時にブロックをカットすることにしているのに、後の図面では既存塀をそのまま使うと変更されていることが悪質だとしていますが、最初の建築確認申請の後に変更申請を行うことはよくあることです。

この後の図面が、変更申請が通された図面なのかどうかについて触れていないことが私には疑問です。

 

ここからは私の予想ですが、現在このコンクリート塀はコンクリート打ちの塀に変わっていますが、新築時に予算削減で既存塀はそのままにして、後に別の外構業者にお願いして塀を建て直したという可能性があります。

その辺の経緯についての説明はなく、既存不適格の塀を残したのが違法だと断罪するのは果たしてフェアなのかしら?というのが率直な感想です。

 

◆既存不適格とは?◆

既存不適格建築物については以下の解説が解り易いです。

kijunhou.com

100年前は適法だった建築物が、令和2年の法律に違反しているから直せってことになったら、世の中大混乱になるでしょう。

 

建築基準法違反の建蔽率

駐車場のカーポートが建蔽率に含まれるため、建蔽率違反との指摘ですが、まずこの指摘は正しいです。

令2条1項2号

elaws.e-gov.go.jp

さて、問題はこのカーポートはヘーベルハウスが施工したのでしょうか?

新築当初の写真と言われる写真が出てきましたが、引き渡し時の写真だとも言っていません。
また、図面上にもカーポートは表れていない(もしくは見切れていて確認できない)ので、施主が外構業者に頼んで別で建てた可能性はないのでしょうか?

 

昭和の中頃ならまだしも、平成に入ってから明らかに建蔽率違反をしている建物が完了検査に通るとも思えないのですが…

この辺の経緯について何も触れていないので、「旭化成が違法行為をした」と断言するには判断材料が足りないと思います。

 

換気口の防火設備違反

基礎下の通風孔について、以下の法に違反しているという指摘です。

建築基準法施行令(昭和二十五年政令第三百三十八号)第百十二条第一項の規定に基づ
き、特定防火設備の構造方法を次のように定める。

(中略)

六 開口面積が百平方センチメートル以内の換気孔に設ける鉄板、モルタル板その他こ
れらに類する材料で造られた防火覆い又は地面からの高さが一メートル以下の換気孔
に設ける網目二ミリメートル以下の金網とすること。
特定防火設備の構造方法を定める件

https://www.mlit.go.jp/notice/noticedata/pdf/201703/00006457.pdf

elaws.e-gov.go.jp

指摘の通り、2㎜以下の金網になっていないですね。
しかし、条文をよく見ると「この告示は、平成十二年六月一日から施行する」と書いてありまして、この建物は平成11年築と動画中で述べているので、建った時点では適法だったのでは?とも思われます。

 

 

火災予防条例違反のダクト

アルミ製のレンジフード排気ダクトが『福岡市火災予防条例』に違反しているとの指摘ですが、まずは福岡市の火災予防条例を見てみましょう。

www.city.fukuoka.lg.jp

以下、関係する部分の条文を抽出します(全文読みたい人は上のリンクから)。

第3条の4 調理を目的として使用するレンジ,フライヤー,かまど等の設備(以下「厨房設備」という。)の位置,構造及び管理は,次の各号に掲げる基準によらなければならない。

(1) 厨房設備に附属する排気ダクト及び天蓋(以下「排気ダクト等」という。)は,次によること。

ア 排気ダクト等は,耐食性を有する鋼板又はこれと同等以上の耐食性及び強度を有する不燃材料で造ること。ただし,当該厨房設備の入力及び使用状況から判断して火災予防上支障がないと認められるものにあつては,この限りでない。

ウ 排気ダクト等は,建築物等の可燃性の部分及び可燃性の物品との間に10センチメートル以上の距離を保つこと。ただし,金属以外の不燃材料で有効に被覆する部分については,この限りでない。

 

(平成4条例46・全改,平成11条例30・平成14条例49・一部改正)

この動画の中での指摘事項は2点。

  • 排気ダクトが鋼版製じゃないので違反状態
  • 排気ダクトの裏面が可燃物合板であり違反状態
排気ダクトがアルミ

まず、排気ダクトが鋼板製じゃないという指摘ですが、『鋼板又はこれと同等以上の耐食性及び強度を有する不燃材料で造ること』という規定があります。

アルミ合金はスチールよりも耐食性は高いのですが、強度はありません。
また、両者とも不燃材としては認められています。

あくまで映像でしか見ていないので素材は不明ですが、当該の家のダクトはアルミ製のダクトみたいですね。
この状態を見ると違反状態という指摘は正しいと思います。

この福岡市火災予防条例の現在の規定って、平成11年時点で適用されていたのかしら?というのはちょっと疑問だったのですが、変更履歴が見つからなかったので何とも言えず。

 

排気ダクトの裏面が可燃物合板

『排気ダクト等は,建築物等の可燃性の部分及び可燃性の物品との間に10センチメートル以上の距離を保つこと。ただし,金属以外の不燃材料で有効に被覆する部分については,この限りでない。』

という規定があり、動画を見る限り10センチ間が空いているかどうかはわかりません。
ただ、『金属以外の不燃材料で有効に被覆』している場合は、合板でも問題ないという解釈で設計している可能性はあります。

この辺の解釈は難しいところで、業界でも話題になったことがあるそうです。

 

2021年新築の我が家のキッチンダクトですが、不燃材料認定されている吉野石膏さんの石膏ボード貼りになっています。

また、ダクト自体はロックウール巻きのスチールダクトになっています。

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我が家のキッチンダクト

 

階段の高さが微妙に違う

この指摘は完全にヘーベルハウス側の施工不良だと思います。

この時代のヘーベルハウスはどうなっているかわかりませんが、2021年築の我が家の階段はどういう風に作ってあるかについて解説します。

ヘーベルハウスの階段は工場で作られた鋼鉄製の階段です。

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工業製品ですので、この時点で誤差は生まれません(工業製品なのに誤差があってはたまらん)。

この鋼鉄階段に、製材パーツ化された踏面となる化粧材の板を載せます。

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この裏側には3ミリ厚くらいのクッション材が貼ってあります。
この踏面パーツを鋼鉄階段に接着剤で固定します。

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ヘーベルハウスでは階段をこういう作り方をしています。

踏面の板の下にはクッション材が入っていると言いましたが、このクッション材は経年劣化で薄くなることは十分に考えられます。
そのため、同じ作り方をしているとどうしても経年で段差の高さが変わることは考えられます。

ここは作りの問題だと思うので、ヘーベルハウスさんは是非改善した方が良いのではないかと思います。

なお、階段最上段だけ高くなっているという指摘ですが、これも理由がある程度見えています。

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鉄骨階段最上階

この鉄骨階段、写真だと見辛いのですが(これしか写真がなかった)、階のベースとなる梁よりも少し低い位置が最上階の踏面となっています。

2021年現在、階の床は梁よりも少し高い位置にフロアレベリングされる仕様になっています。

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フロアの床

梁の鉄骨の上にレベリング剤を抑える木枠がありますが、この木枠の更に上に床下地の合板(階段踏面同様に吸音とクッション材を兼ねたものが貼ってある)を敷いて、更にその上にフローリングを施工します。
つまり、仕組み上誤差が出やすい設計と言えると思います。

 

折角なので我が家の階段も測ってみました。

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フロア最上段

フロア最上段は20.6mmです。
中間段は…

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中間段

20.5mmです。

フロアの最初の一段は…

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フロア最初の一段

21.5mm!10mmも違うwww
先に説明した通り、階段の取付工法の都合上フロアに接する部分がフローリングやら下地合板などの都合上誤差が出る構造になっていると書きましたが、階段の1段目の高さが違っていました。

さて、これはどういうことだ?と調べてみたのですが…

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ヘーベルハウスの標準鉄骨階段は回り階段の部分は別パーツになっていまして、この写真は若干遠いのですが(アップの写真が無くて…)、ストレート階段の下にこういう回り階段パーツを取り付けています。

この回り階段パーツのフロアレベルと接する場所が先に説明した通り、レベリング剤を施工した後に下地合板やフローリングを貼るので、誤差が出やすい仕様になっていると思われます。
ただ、10mm違うのでもしかしたら元々そういう仕様なのかしら?

これからヘーベルハウスを建てようと思っている人は、もし気になるならこの辺の仕様を確認してみてください。

我が家は、階段の最初の一段目なので大して困ってはいないですが、ヘーベルハウスさんには是非この辺の基本的な構造は見直してもらった方が良いと思いますね。

という訳で、この階段に関する指摘については全面的に動画が正しいです!

 

トイレの壁が不細工に突き出している

これは意匠の問題であって、ヘーベルハウスに限らず設計者の腕次第だと思います。
最近ではトイレのスペースを有効活用するために階段下に持ってくるなんてのも割とよく見かけますので、ヘーベルハウスの問題だ!とするのはちと違うのでは?

施主は図面ちゃんと見てなかったのかしら?というのが率直な感想です。

 

断熱材がない

ご指摘の通り断熱材が入っていません。
2021年現在はヘーベルハウスは標準でネオマフォームを中心とした断熱工法が標準となっていますが、実はこれが標準になったのは2017年5月1日

https://www.asahi-kasei.co.jp/file.jsp?id=453017

この前までは標準ではなくオプションだったようですね。

これ、「平成28年度より、自社が受注する住宅のうちZEHが占める割合を2020年までに50%以上とする目標を宣言・公表したハウスメーカー、工務店、建築設計事務所、リフォーム業者、建売住宅販売者等を「ZEHビルダー」として公募、登録し、屋号・目標値等の公表」を経産省が実施しているのですが、これに合わせてヘーベルハウスもZEHビルダー登録をした関係から、断熱設計が標準となったようです(ヘーベルハウスが登録したのは2016年)。

実は日本の住宅で断熱材が必要だというのが常識化したのが1979年の『旧省エネ基準』が制定され、それが住宅金融公庫の融資基準として運用されるようになってからと言われています。

日本のシベリアなんて言われる北海道では1953年に『北海道防寒住宅建設促進法』が制定され、それに伴って防寒住宅の公庫融資支援が始まっているので、同じ日本でも本州と内地(北海道の人が道外のことをこう呼びます)では歴史が違います。

私は北海道で建築を勉強していたので、断熱気密構法が当たり前に考慮されるべきという環境(そもそも担当教授も建築環境工学専門でしたし)にいました。こうして神奈川に来て割と最近でも断熱性能をあまり意識していない住宅環境を逆に初めて知ったくらいです。

実際北海道でも、「木の城たいせつ」や「土屋ホーム」なんて地域ビルダーでも断熱性の高さを売りにし「真冬でも家の中ではTシャツ短パン」が当たり前の住宅を供給し、スウェーデンハウスも元々は北海道発祥の北海道仕様から始まった住宅だったりするので、津軽海峡を越えただけでこんなに住宅文化が違うのかと驚いたものです。

こたつなんて正直漫画の中の世界でした。

さて、北海道アゲアゲはここまでにして…

 

ヘーベルハウスの肩を持つつもりはないですが、最近でこそ住宅の高断熱化・高気密化についてビルダー側に求められる基本的な要件となっていますが、この家が建てられた平成11年(つまり2021年現在から見ると22年前)の頃は一部の先進的なビルダーを除き、大手を含めてこのあたりの性能が軽視されていたようです。

現在でも、大手ハウスメーカーの断熱性・気密性はZEH基準を満たす程度のものが多いと言われています。そんな中、断熱・気密性能を売りに躍進した一条工務店なんかは時代を読む先見性がある経営戦略だったと言えるでしょう。

この動画の中での断熱性・気密性についての指摘は正しいです。

しかし、それと同時にフェアじゃないです。

この動画は2020年公開動画で、実際の調査がいつ行われたかは存じませんが公開に近い年に行われたことでしょう。

この問題となっているお宅は、1999年竣工だそうです。

断熱・気密性能が重視されていなかった時代の建物を、現在の基準で断罪するのはフェアではないでしょう。これではまるで、今でもヘーベルハウスは無断熱だと言っているようなものです。

せめて、このレポートを行った現在のモデルのヘーベルハウスの断熱・気密性能を測定した上で、不十分だと言うべきでは?

手前味噌で申し訳ないですが、2021年モデルのヘーベルハウスの断熱性能については、私が自ら検証した記事があるので、興味がある方はご覧ください。

www.colonel-zubrowka.com

また、2021年現在のヘーベルハウスの断熱工事は実際にこのように行われています。

www.colonel-zubrowka.com

先進的なHEAT20基準などに比べると、ZEH基準程度の断熱・気密性能は低性能だという意見もありますが、その点には基本的に賛成なのですがその点は一旦置いておいて…
ちょっとこれは印象操作にも程があるのでは?と思った次第です。

 

弁護士との対談

途中で話を遮り「話が長い」と打ち切った件は、きちんとまずは話を聞くべしという基本的なクレーム対応ができていないという点で、有り得ないという反応を得るのはしょうがないことだと思います。

へーベルさん、もっとちゃんとした弁護士雇いなさいよ…

弁護士さんの家のトイレの床も冷たいというカミングアウトは笑いました。

その後3週間音沙汰がなかったということで凸電していますが、そもそも最初のMTGでいつまでに回答するという約束してたのかしら?

もし、約束してないなら岩山さん詰めが甘いよ!と同時に、へーベル側も期限を区切っていつまでに回答しますと約束するのが筋だと思います。やっぱりこの弁護士イマイチなんじゃ…

 

この第一階凸電で、弁護士側は「断熱以外の部分なら早めに回答出せるが、断熱部分を含めると更に一週間から10日欲しい」と引き伸ばしています。

まあ、動画の中で指摘された点以外にも実は他にも細々と指摘事項があるのかもしれませんが、もし上記で私が指摘した通りの事実があれば弁護士の言う通り回答はできるでしょうが、断熱に関しては後出しじゃんけんに近いものがあるのでへーベルとしてどう対応していくかという部分で本社問い合わせ含めて時間がかかっている可能性はあるかもしれません。

 

断熱は会社のシステムの問題という指摘

後半でも指摘しているこの点、先にも触れましたが平成11年当時の断熱基準のお話を令和2年の基準で語っているので、仮に旭化成が断熱施工を瑕疵対応として実施するとなれば、この当時含めて過去に建てた非断熱住宅を全棟旭化成持ちでリフォームするということになりかねないので、旭化成としては落としどころをどうしようと内部調整をしているのではないかなと思います。

ここで重要なのは、元々断熱施工するという契約で確認申請上もそのように申請しているのであれば「瑕疵」として旭化成は誠実に対応する必要がありますが、当時の契約では断熱施工が含まれていないのであれば契約履行はしているわけで、どうしても断熱施工をしてほしいとなれば「瑕疵」ではなく、「リフォーム工事」として請けるべき案件となります。

例えるならば、エアバッグや自動ブレーキが無い時代の車のオーナーが、ディーラーやメーカーに対して、「今のモデルにはエアバッグも自動ブレーキもついているのだから、自分の20年前の車についていないのはおかしいからタダで付けろ」と言っていることになるわけです。

 

弁護士からの回答

弁護士からの回答についてみていきましょう。

階段の高さは今更変更すると今のバランスに慣れているので下手に均さない方が良い?!

正直、これは弁明の仕様もないですね。これ、旭化成の公式回答なんですかね?それとも弁護士の独断回答なんですかね?

いや、これはあり得ないです。施工ミスなら素直に施工ミスと認めるべきだし、経年劣化によって高さに差が出たというなら根拠をもって示すべき。

これは一番やっちゃダメな対応です。これは旭化成さん、全然ダメ!

基礎壊して建て直しになっても怒らなかった私でもこれ言われたら怒りますわ。本社の人間出せって。
理解し難い理屈とツッコまれていますが、これはもう本当にその通りです。

へーベルオーナーとして言わせてもらう。恥を知れ!

 

ただ、鉄骨階段は直すのが大変と言っていますが、上記私の説明を読んでいただいたと思いますが、鉄骨自体が狂っているなら話は別ですが、鉄骨の階段に貼りつけているボードの施工不良なので直すのはそんなに大変ではありません。まあ、上下フロアとの階高の関係もあってピッタリにしようとすると手間はかかりますがね。

 

三週間後の回答書

電話から三週間後ということであれば、約束は守らなければならないと思うのでこれはへーベルさんちゃんとすべきです。自分で一週間から10日と言ったからには約束は守るべきでしょう。

さて、今回動画では断熱についての回答について「ALC版と石膏ボードの間に空気層があるため断熱性能は担保される」といった回答がされているようですが、これは岩山氏の指摘が正しく、断熱とは言えません。

何故ヘーベルハウスは「この当時の設計では断熱設計はされていなかった。」と素直に答えなかったのか?これには疑問が残りますね。

ただ、これはやり取りの一部を切り取っているだけで前後でどういう話があったのかは見えてこないため、なんとも判断し難いです。

 

その他の回答も納得できないということでしたが、回答内容が公開されていないので納得できるかできないかはあくまで動画主の主観でしかないという点は申し添えておきます。

 

最後、納得できないから闘っていくということでしたので、もし裁判を起こされるならその推移は是非とも続編として公開していってもらいたいと思います。

 

まとめ

以上、長くなりましたが今回の動画について私なりに検証を行ってみました。

正直久しぶりに建築基準法の条文などを調べたので懐かしい気分にもなりましたが、総括しますと指摘の一部は「当時は適法だったものを、現在の法解釈で違法だと言っている部分もあるんじゃないのか?」という疑念がぬぐえない箇所があります。

ただ一方で、明らかに施工ミスである点もあると思われますので、その辺は旭化成には真摯に対応していただきたいと思います。

そして、何度も書きますが劇中ではしきりと「無断熱の家」であることを強調していますが、平成11年の建物の当時の設計を現在の基準で断罪している要素が強いように思えます。

 

この動画、非常にインパクトの強い動画だったと思いますが、ヘーベルハウスに限らずその他のハウスメーカーや工務店に対するこういった趣旨の動画は散見されます。

こういった動画を見た際に、ただただそれを鵜呑みにするのではなく、本当に劇中での指摘は正しいのかどうかをきちんと検証することを忘れないでください。

 

最後にこの言葉で締めさせていただきます。

『世の中に飛び交っている情報ってものには、必ずベクトルがかかっているんだ。つまり誘導しようとしていたり、願望が含まれていたり、その情報の発信者の利益をはかる方向性が付加されている。それを差し引いてみれば、より本当の事実関係に近いものが見えてくる』

自由惑星同盟軍 バグダッシュ大佐

 

もしこの私の検証の指摘の中で、誤りがあればコメント等でご指摘ください。
誤りについては謹んで訂正させていただきます。

 

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