新居に入るにあたって、家の神棚も新調しようと思い、以前から私が好きな『唯一神明造』に拘った神棚を手に入れたいと常々思っていました。
という訳で、新居に入れる神棚を求めて伊勢へと旅に出たお話をしようと思います。
いざ伊勢へ
私はバイク旅行が趣味なのですが、9月より療養休暇に入っておりバイクや車の運転についてはドクターストップがかかっていました。
というわけで、今回伊勢には初めて鉄道で訪れることとしました。
鉄路で伊勢へ向かう
という訳で、伊勢へ向かう交通手段ですが…
我が家の最寄り駅から約四時間かかるんですね。
東海道新幹線に乗るのは久しぶりです。そういえば、私は北海道出身なものですから、30歳で初めて東海道新幹線に乗りました。飛行機は50回以上乗ったんですが…
というわけで、出発の日は東横線とJR横浜線を乗り継いで新横浜駅へ向かいます。
ソーシャルディスタンスを守るために、グリーン席を取りました。
平日ですし、コロナ禍ですしで、新幹線は非常に空いていて快適でした。
せっかく鉄道の旅だからと、駅弁も購入。
富士山が見えるかなぁ~なんて思っていたら、三島に着く前には爆睡していました。
無事に名古屋駅に到着したら、名鉄特急で伊勢へ向かいますので乗り換えです。
駅のホームで伊勢志摩ライナーを待っていたら特急ひのとりが!
スマホで動いている電車を撮影するのは大変ですね…ピンボケにも程があります。
残念ながら、ひのとりは伊勢には行かないので、次に到着した伊勢志摩ライナーに乗り込みます。写真は撮り忘れました。
こんなやつです。
伊勢志摩ライナー
出典:https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/Express/train/ise-liner.html
ほぼほぼ貸し切り状態で伊勢へ向かいますが、折角なので終点の賢島まで行ってみることにしました。
賢島へ
賢島(かしこじま)ってどこ?という方のために、一応地図を貼っておきましょう。
ここには『志摩マリンランド』というマンボウで有名な水族館があります。
エントランスには妙にリアルな巨大マンボウ像があります。
早速入場してご対面。
水槽には、水槽のガラスに激突しない様に内部に柔らかい網を張っています。マンボウさん、こちらの網に突撃し、漕いでも漕いでも進まないのでやっと諦めて方向転換するというマイペースさ。
実に癒されました。
賢島を出て伊勢市へ
マリンランドを後にして、賢島駅から名鉄の鈍行に乗って伊勢市駅へと向かいます。
鈍行だと1時間くらいかかります。
無事伊勢市駅に到着しました。近鉄の伊勢市駅は神宮の反対側に出てしまうので、JR側改札から出るのがお勧めです。
伊勢市駅より伸びる外宮参道を歩いて、まずは外宮に参拝します。
外宮参拝
通称、伊勢神宮の外宮。正式名称は『豊受大神宮』です。
天照大神の食事を司るためにこの地に勧請されたとされています。
内宮と違って平地に正宮があるため、横から屋根の部分はよく見えます。
まずは伊勢に来訪したご挨拶がてら参拝します。
参拝後は別宮を一通り巡って、遷宮の寄進を行います。
外宮を参拝した後は、いよいよ本来の目的地へと向かいます。
伊勢宮忠さんへ
外宮前には、伊勢でも老舗の神棚製造会社である『宮忠』さんの本店があります。
この会社では、宮大工さんが木曽桧を使った神宮の正宮と同じ工法で製作した神棚を販売しています。
この会社の神棚は三重県指定伝統工芸品にも指定されるクオリティであり、私は以前から家を新築したらここの神棚を採用したいと常々思っていました。
皇大神宮正宮の忠実な模型
店内に入るとショールームになっており、大小様々な神棚や神祭具が展示されています。実際の神社でも使われている様々な祭具もあり、非常に興味深いです。
ただ、一際目立つのが、内宮に鎮座する正宮を忠実に模した大型の模型です。
20年に一度の式年遷宮の際に造営されるご正宮と同じ工法で再現された模型で、実はこちらも購入することができます。ここに展示されているもので約800万円。
オーダーから納品まで数年かかると言われています。
日本最古の建築様式の一つとも言われる唯一神明造を間近で見られることはなかなかないので、この模型を見るためにお店を訪れるのも価値があると思います。
唯一神明造については、また別の機会に触れるとして…
この模型のクローズアップ写真をいくつか掲載しておきます。
実に素晴らしい作品で、30分くらいしげしげと観察してしまいました。
快く写真撮影の許可をいただきまして、ありがとうございました。
神棚の選定
宮忠さんでは楽天やアマゾン等の通販でも神棚を販売しているのですが、実際に新居に置くにあたって、実際のサイズ感や質感を見てから選びたいと思ったのでわざわざ伊勢に足を運んだ次第です。
ラインナップはこれだけあります。
板葺き、桧皮葺き、茅葺きなど、様々な様式がありますが、神宮の正宮に寄せて作っている茅葺の一社造りを選びました。
諸々の祭具も含めて一式そろえて購入となり、購入品はこんな感じになりました。
こちら、お会計合わせて合計¥142,260となりました。
神棚棚板
神棚を選ぶだけではなく、肝心な神棚を置く棚板が必要です。
棚板には雲板を付けるのが一般的ですが、この雲板の高さイコール天井から棚板の高さということになります。
実際の家の天井高及び、神棚設置場所との兼ね合い、納める神棚のサイズに合わせて高さを調整する必要があります。
直接お店に訪問したのは、この棚板の高さを決めるという目的もありました。
ただ、神棚本体の高さだけに合わせると、神棚をメンテナンス等で取り出したりする際に天井にぶつかったりもしますし、神棚は基本的には下から見上げる位置に取り付けるため、神棚の社殿がさっぱり見えないような高さにしても趣がありません。
というわけで、自宅の天井寸法をベースに実際に神棚を置いたらどのように見えるのか、実物を使ってシミュレーションをしながら棚板の高さを打ち合わせしました。
お店の方も(途中から社長が直々にご対応してくださいました)、親身にご対応してくださって、本当に有り難かったです。
色々検討して、我が家が選んだ棚板はこちらです!
お店で購入して、自宅まで発送してもらうこともできるのですが、実はネット通販だと送料が無料になります。
こちらの神棚板、天然木曽桧を使った非常に良い品であるため、特別な梱包をして送る必要があるため、送料だけで1万円を超えてしまいます。
というわけで、お店の人のおススメでお店でサイズを決めて、ネット通販で購入するという裏ワザで送料を無料にしてもらいました。
さらに、この時打ち合わせして決めた高さに合わせてあらかじめカットした状態で出荷してもらえました。
先日の着工編の記事では、実際にこちらで購入した神棚の棚板設置工事の模様をレポートしています。
値段に見合うだけの非常に良い品ですので、新居に良い神棚を入れたいとお考えなら、是非この伊勢・宮忠さんの製品も候補に入れてみてはいかがでしょうか。
神棚を選ぶためにわざわざ伊勢まで足を運んだ価値は十分にあったと思っています。
伊勢に滞在して他にも色々やったことはあるのですが、それは別途旅行記にでも書こうと思います(アメリカ旅行記もまだ途中だった…)
この時購入した神棚は、入居前の施主検査・内覧会にて実際に設置しましたので、その模様はまた後日レポートしたいと思います。
そして、実はこの時神棚以外にもついつい衝動買いしてしまった物がありました。
そのお話も、Web内覧会の中で触れていければ…と思っています。
次回もお楽しみに。