前回までの工程は…
本日2020年12月24日、世間ではクリスマス・イヴと呼ばれるキリスト降誕祭に、長かった我が家の新築工事が一応の完了を迎えました。
ヘーベルハウス川崎支店の年内営業日は12月27日まで。
我が家のスケジュールは、12月25日に施主内覧会、27日引き渡しという年内ギリギリの引き渡しとなります。
着工編の振り返りはまた別途書き上げますが、今回は最後の施工の様子をレポートし、この着工編の最終回とします。
内装仕上げ工事
引き渡しの前に内装の総点検を実施し、ハウスクリーニングを実施しつつ、傷や施工不良部分の補修作業を実施します。
通常であれば、これをもって終了となるのですが、我が家の工期はギリギリだったため並行して最後の仕上げ作業も行われていました。
カーテンレール取付
我が家のリビングのカーテンレールは特注にしておりまして、こちらも最終仕上げ工事で取付が行われました。
そういえばこんなデザインのモノを選んだなぁ…と、半年以上前になるインテリア打ち合わせの内容を思い出しながら眺めておりました。
格子取付
我が家のリビングのアクセントの一つである格子壁も最後に取り付けられることとなっていました。
なんとこの工程、旭化成住宅建設の工事監督と、ヘーベルハウスの現場監督と応援の大工さん(と私)の4人で取り付けました。この日の工数高そうですね笑
ヘーベルハウスのオプションとしてこの格子を選べるのですが、なんとこの格子は無垢材なんです。合板ですらないんですよ。
私はてっきりメタルスタッドに木目シール貼ってるもんだと思ったら、断面を見ると無垢材でした…
取付の際に私も支えるお手伝いをしましたが、なかなか重かったです。
神棚棚板の取付
我が家は神棚を入れます。この神棚、棚板も含めて施主支給品となりますが、取付はヘーベルハウス側でやってくれるということで、位置決めや作業指示とお手伝いということで、この施工に施主自ら参加してきました。
自分の家の施工に少しでも関われるって、思い出深いです。
神棚及び神棚板は、私がわざわざ伊勢まで行って選んできた天然木の木曽桧製です。
宮大工さんが作っている一品となります。
伊勢まで買いに行ったエピソードはまた別途記事化する予定です。
部材は専用の包み紙で覆われており、開梱すると桧の香りが広がってきました。
流石に天然木曽桧の一枚板ではなく集成材ですが、綺麗な仕上がりです。
工事監督はこの作業のために専用の手袋を用意してくれました。無垢材を素手で触ると手の油がついて染みになるから…という配慮です。流石です。
一応木組みでも組み上がる様に仕上げてあるのですが、最終的には家の壁天井に打ち付ける必要があるので、補強のためビス留めをする仕様になっています。
雲板などは補強用金物を使うので、金物と部材を専用ビスで固定します。
DIYで取り付けられるセットのはずなのですが、流石にニトリなどの様に何も考えずに組み立てられるわけではなく、寸法はきちんと自分で測る必要があります。
これ、独りで取り付けるのはなかなか大変そうです…
とりあえず形になったので、今度は壁に打ち付けていきます。
この為に壁と天井には下地補強を入れてあります。
この作業がなかなか大変でした。支える人二人と、打ち付ける人一人の合計三人いた方が確実ですね。
打ち付けに使ったビスの頭がそのまま露出しているので、付属の金メッキ被せ金物を取り付けて仕上げとなります。
無事、神棚板が完成いたしました。
入居引き渡し日に、ここに神棚が入り、竣工祭を行います。
懸案だった手摺問題
前々回の記事で勃発した階段手摺問題。
こちらについては、監督と設計担当とで調整を行っていただきこのような形で納まりました。
ヘーベルの(オーバースペック安全)ルールでは、階段1段目から手摺が必要ということになっていますが、建築基準法上は階段下から1メートルの高さは手摺は不要なので、そもそも窓を横切る必要はないということに落ち着きました。
また、そもそも外回り手摺だと今回のインテリア意匠上イマイチであるという点も考慮し、内回り手摺としてもらい、格子部分は手摺の代用ということで何とか納めてもらうことができました。
急な変更だったため、手摺施工はまさかの監督二名で実施してくれました(笑)
内回り手摺予定ではなかったため、手摺用下地補強を行っていない壁となります。
そこで、施工中に撮影していた私の記録写真が活躍し、胴縁と間柱の位置を特定して手摺用のブラケットの位置決めを行いました。
急な変更要望に対して、何とか対応してくださった設計担当や監督たちに心より感謝します。
そして、図面を貰うときは平面図だけじゃなくて断面図や壁立面図等も一式貰うことをお勧めします!
手摺なんて気にしてなかった…
その他諸々
大物の工事はほぼ完了し、細かい養生外しなどを行います。
キッチンなどには取り扱い説明書などもありますので、こちらもまとめてファイリングしたりと、監督自ら最終チェックを実施します。
着工編を終えるにあたり
長らく着工編として、地盤改良からずっと施工行程をレポートしてきました。
2020年9月12日に地鎮祭(再)を実施し、やっと完成までこぎ着けました。
これまで実に多くの職人の方々や、部材配送等に携わってくれた方々、きっと見えないところで動いてくださっているバックオフィスの方も含めると延べ人数100名以上の方が我が家の建築に携わってくださっていると思います。
色々ありましたが、怪我人もなくここまで無事に辿り着けて本当に良かったと思います。
そして、すべての方々に感謝しています。
丁度9月に、仕事のデスマーチで倒れて医者より休業命令が出て、この12月まで病休を取っていました。
おかげで、毎日現場に通って工事を見学することができました。
建築学科を卒業しており、一般の方よりは建築に関する知見は持ってはいますが、あくまで設計ベースの知識であって、実施工に関してはほぼほぼ素人なわけです。
図面上のものが、こうやって形になっていくんだということを実際に見て学ぶことができて、非常に貴重な体験ができたと思います。
ヘーベルハウスの様な所謂プレハブ住宅は、工業製品の様に簡単に組み上がるなんて言う方も中にはいますが、仰る通り非常に効率化が進んでおり、構造部材などは手順通り組み上げればよいように高度に設計された工業製品と化しています。
しかし、細かな納まりなどの部分では、やはり職人の技術が仕上がりを左右するという点で、プレハブ住宅だろうが伝統工法であろうが変わらないということを改めて痛感しました。
ほぼすべての施工行程を見学できるという、ある意味ラッキーな我が家の家造り。
撮り貯めた写真や動画だけで50GB程の容量になっています(Googleドライブの容量契約を増やすハメに…)。
改めて着工の中身をまとめた記事を作る予定ですが、本記事をもって着工レポート自体は完了となります。
ブログのタイトル的にはヘーベルハウス建築記ですので、建築が終わったらもう終わり…とも言えますが、引き続き施主内覧会、完成引渡や竣工祭等、後に続くイベントもレポートしていこうと思います。
まずは、長らくのお付き合いありがとうございました。
次回より、Web内覧会を含めた完成編へと入っていきます。
引き続き、よろしくお願いいたします。