前回までの工程は…
天井裏への付加断熱施工及び外部工事でした。
今回はいよいよユニットバスが施工されます。
上棟祭の棟札
我が家は近年では珍しいと言われる上棟祭を実施しました。
上棟祭では祈りを込められた棟札を授与されます。
上棟祭の時の祭壇中央に掲げられている木札ですね。
今回このお札を3階の梁に奉じます。木造住宅なら棟木に打ち付けるのですが、我が家は鉄骨住宅故、棟木がないので梁に固定します。
その他のお札等
上棟祭の記事をご覧の方は気になっているかもしれませんが、上棟祭の際に様々な護符も同時にお清めしました。
これらの護符も各所の奉じていきます。
まずは、寒川神社の八方除け。これは鬼門の方角となる2階北東壁に設置しました。
次に、熊野本宮大社の鬼門守りです。これは我が家の玄関が鬼門口であるため、玄関壁に打ち付けました。
富士山本宮浅間大社より戴いた火難消除の護符については、キッチン壁に奉じました。
さて、裏鬼門である南西側には、伊勢の松尾山観音寺のご住職より直接戴きました護符を奉じます。
3階裏鬼門には以下の護符。
2階の裏鬼門はユニットバスがあって壁にアクセスできないので、1階の裏鬼門壁には同じく松尾観音寺さんの護符を奉じました。
まだ清めの塩が残っていますが、これは足場が取れたら鬼門側と裏鬼門側の土に埋める予定です。
随分信心深いなと思われるかもしれませんが、私は縁起を担ぐのが大好きです。
欧米の唯一神と違い、神仏は自身の決意と行動に力添えしてくれる存在であるというのが基本的な考え方です。護符を置いたから大丈夫ではなく、護符を置き、それを心に留め、自分自身の行動を律することが大事なので、こうやって形から入るのも全然ありだと思っています(というのは、松尾観音寺住職からの請売りです笑)。
ユニットバス取付
さて、本題のユニットバス取付となります。
ユニットバスと聞いたときに、便座と風呂釜と手洗いが一緒になった奴を想像する人がいますが、あれは3点ユニットと呼ばれるものです。
ユニットバスとは、あらかじめ浴室の壁・床・天井・浴槽といったパーツがセットで製造されており、それらを施工現場で組み立てる浴室の事を指します。
造作のお風呂(檜風呂とか岩風呂とか…どこの金持ちだ)と違い、工業化された製品なので施工精度にほとんど差が出ないのがメリットと言えるでしょう。
2018年時点で日本の住宅の9割がユニットバスであるとも言われています。
朝8時台には部材が搬入され、早速取り付け工事が始まっていました(護符を貼って回っている間に作業が進んでいた…)。
ヘーベルハウスの標準ユニットバスはTOTO、LIXIL、セキスイの3メーカーから選べますが、そのうちLIXILを選ぶとアライズシリーズのへーベル専用モデルの中から選ぶことになります。
まあ、要はアライズの中の一部のラインナップからしか選べないということなのですが。
スパージュにしようかとも思ったのですが、そこまで金をかけるほどお風呂に長期滞在することもないなと思ったので、浴槽の形が一番好みだったLIXILを選びました。
TOTOを選ぶと、自動床洗浄がタダで付くキャンペーンをやっていたのですが、浴槽の形が好みじゃなかったので、自動床洗浄を捨てました(笑)
早速施工の様子をレポートします。
ユニット床の施工
ユニットバスはユニットと言えども、セキスイハイムやトヨタホームみたいに完成したユニットで運ばれてくるわけではなく、バラバラになったパーツで運ばれてきます。出来上がった状態で搬入となったら、建て方工事の時に入れなければいけませんしね。
元々、ユニットバスが入る部分は床が1段低く作られていました。配管などが通る都合上、こういう仕様になっているんですね。
この床面を置く前に、土台となる軽量鉄骨の足が組まれています。護符を貼って回っていたのでそのシーンは見逃しましたが…
風呂釜が乗る支柱を軽量鉄骨で構築し、へーベル版の床に固定していきます。
風呂釜の設置
ユニットの壁を取り付けるために、床面に防水シールを貼っていきます。
風呂釜の前板を取り付けます。
そしていよいよ風呂釜が登場します。
なかなかお目にかかることのない風呂釜の裏側です。発泡スチロールの様な素材で覆われています。
風呂釜を入れ込みます。ユニットバス施工は一人で来ていました。
これ、人ひとりで持ち上がるんですねぇ。
まだ固定されていないですが、ユニットバスのスペースを区切る間柱には気流止めのグラスウールが施工されます(写真右側)。
これからユニット壁を取り付けるため、まず風呂釜を養生していきます。
作業上、どうしても風呂釜に入ったりしなければならないからですね。
自動湯張り機能の注水ユニットにお湯用の配管を接続します。
風呂釜の下はこのようになっています。
とりあえず風呂釜の設置が完了しました。
このまま露出していると、まるでラブホですね。
ユニットの骨組み構築
ユニットの壁を構築するために、支柱となる軽量鉄骨柱を構築していきます。
ユニットの骨組みには筋交いなどはないため、このままだとグラグラです。
壁パネルの貼り付け
いよいよ壁ユニットを骨組みに張り付けていきます。
事前に壁パネルに蛇口などの口にパーツを填めたりして準備をして行きます。
パネルを建てていきます。事前に床面に貼っておいた防水シールでしっかり密着します。
骨組みの鉄骨にパネルをネジ留めしていきます。
そうこうしているうちに四面が立ち上がりました。
外から見るとユニット式防音室みたいですね。
ドアの取付
次は、風呂場へのドアを取り付けます。
壁パネルに防水シールを張り付けます。
防水シール施工が終わると、ドア枠を取り付けます。
これで一旦外枠は完成です。
天井はお昼ご飯を食べに行っているうちについていました…昼抜きで作業していたみたいです。
内部パーツの取付
バスユニットには風呂釜以外にもシャワーや蛇口などのパーツがあるので、まずはこれらを取り付けます。
パーツを付ける際には、防水コーキングを施します。
場所に応じて、シリコンとゴムシールを使い分けているようでした。
悪戦苦闘の後、一通りパーツが取り付きました。
窓枠取付
我が家の風呂には窓が付いているので、ユニットバスと窓の間に窓枠を取り付ける必要があります。
この窓枠もユニット化されているので、現場で採寸・カットして組み上げていきます。
四角く枠を作ったら、窓にはめ込んでサッシと接合していきます。
仕上げ防水コーキング
一通りパーツは組み上がったので、今度はパーツ同士の接合部に防水コーキングを施していきます。
コーキング剤が化粧材につかないよう、一か所一か所マスキングしてコーキング剤を注入していくので、非常に手間と時間がかかります。
排水テスト
防水工事が終わった後は、排水管の排水テストを実施します。
このバスユニット下の排水管は、床下点検口の下に通じています。
この排水管の先にビニール袋を付けて、実際にバスユニットの排水溝に水を流します。
無事に水がビニール袋に流れて、排水チェックは完了です。
途中で水漏れをしていないか床下を目視確認していました。
このチェックで、いったんユニットバス本体への施工は完了です。
浴室乾燥機や配電の工事は別途専門業者が来るので、その際に施工するそうです。
給水管チェック
バスユニットにお湯や水を送る元となるヘッダーと、バスユニット間の配管に穴や接合部の水漏れがないかどうかを最後に確認します。
ヘッダー部分につながっているお風呂用配管を外して、圧力ポンプに接続して圧力をかけていきます。
既定の圧力をかけることで、途中で水漏れなどが発生していないことを確認できるそうです。
これで、本日のユニットバス作業は完了です。
朝8時に作業を開始して、終わったときには18時を回っていました。大変お疲れさまでした。
木工事進捗
ユニットバスの組み立てと並行して、大工部隊は木工事を並行して進めていたので、その作業進捗もレポートしていきます。
天井への断熱材施工
3階天井にはグラスウールが施工されましたが、2階天井にはロックウールが敷き詰められました。
上吊り引き戸準備
我が家では室内間仕切り扉に上吊り引き戸を一部で採用しているため、天井に引き戸用のレールの施工が行われていました。
上吊り引き戸とは?引き戸は通常レールに乗っているものですが、上吊り式の引き戸は床面にレールが不要となり、床がフラットになるというメリットがあります。
興味がある方は以下のTOSTEMの図解のページをご覧ください。
リンク→TOSTEMの引き戸
レール本体は、下地となる木材に打ち付けられており、その木材を軽天の鉄骨に固定しています。
埋め込み式ダクトレールの下地造作
我が家の廊下の照明は埋め込み式ダクトレールを採用しています。
埋め込み式ダクトレールとは
ダクトレール(ライティングレール)を天井に埋め込むことで、天井にダクトレール本体が露出せずすっきりとした天井を実現させることができます。
オーデリック社の写真も参照のこと。
https://www.odelic.co.jp/products/rail/
天井に埋め込まなければならないので、工作が発生します。
軽天に切れ目を入れて、そこにダクトレールをはめ込むのですが、切れ目が入るため切れ目の前後で天井から吊る吊り下げ部材を追加しなければなりません。
ダクトレールの下地の板を打ち込むための木材を、カットした軽天に固定していきます。
最終的に木の棒状の板を挟み込み、この板の上にダクトレールを打ち付けて完成となるのですが、ダクトレールはもっと後の工程で付くので、今回の準備工程はここまで。
間仕切り壁の準備
間仕切り壁の中には各種配線が通る場所があるので、その準備も進めていました。
間仕切り壁の位置に天井からの配線が納まるように、ケーブルを束ねて指定の箇所に垂れる様に準備を行っていました。
このケーブル位置に合わせて、天井用石膏ボードに穴を空けるので、この位置合わせ作業は地味に大事な作業となります。
天井の石膏ボード打ち付け
天井裏の断熱材設置やケーブル設置等が一通り終わり、軽天もついたところで天井に石膏ボードを打ち付ける作業が行われます。
この石膏ボードを打ち付ける場所に合わせてカットしていきます。
カットした後は、カットした石膏ボードの面をヤスリ状のカンナ?で綺麗に整形します。
ここで面白い道具が登場。
ボードアンカーを打ち込むガンです。正式名称は聞き忘れました。
この円盤状の部分に丸まってボードアンカーのマガジンが入っています。マシンガンの球みたいですね。
このガンをエアコンプレッサーにつないで、打ち付けていきます。
先ほどの電気配線もきちんと石膏ボードに穴を空けて通しています。
流石に1日では終わらなかったので、引き続き天井への石膏ボード打ち付けが続くようです。この日も19時近くまで作業をされていました。
大変お疲れさまでした。
まとめ
今回はユニットバスの取付、木工事は天井施工が進みました。
気が付けば11月も後半となり、引き渡しまで1ヵ月程度となってきました。
引き続き急ピッチで工事は進むと思いますが、日々レポートはしていきたいと思います。
次回もお楽しみに。