車を持っている注文住宅を考えている人向けのお話です。
インナーガレージやカーポートが付けられる人はあまり気にしなくても良いですが、敷地内に青空駐車をする予定の方は、意外と見落としがちな注意点について、今回は語っていこうと思います。
身近な空の脅威
カラスや鳩といった鳥は、ある意味で空の脅威となることがあります。
そう、それは糞。
鳩はただの水平爆撃をしてくるだけですが、カラスに至っては狙い澄ましたかのような急降下爆撃でピンポイントに糞爆弾をお見舞いしてきます。その命中精度は第二次世界大戦で世界最強とも言われた日本海軍第1航空戦隊(通称一航戦、空母赤城と加賀)の爆撃隊の命中精度を軽く上回るものです。
カラスによる意図的な急降下爆撃は防ぎようもないですが、鳥による水平爆撃にはある程度の対処法があります。
そう、鳥は止まっているときに糞を垂直に落とします。
鳥はどこに止まるのか?
木の枝や送電線、塀の上などです。
つまり、外構プランを考える際に、車を止める場所(自転車やバイクなども)と、それらの鳥の止まりそうな場所を離して設計してもらう必要があります。
爆撃の被害
現在賃貸住まいの我が家は、駐車場の真上に送電線が通っているため、度々以下のような爆撃跡が車に残っています。
せっかくの注文住宅ですから、こういった糞爆撃の被害に遭わないようにも気を遣った設計がしたいですね。
鳥の糞対策のために設計士にお願いしたこと
我が家の外構プランはこんな形になっています。敷地も狭く、建蔽率の上限の関係からカーポートをつけることができません。
当初、送電線からの配線は駐車スペースの真上の壁に来る予定でした。
そうなると、爆撃被害予想がこんな事になります。
そのため、送電線の引き込み場所をこの場所に変更して貰いました。
そうすることで、駐車スペースの上空に電線がなくなることで、車への爆撃被害はかなり軽減されることが期待されます。
言わないと考えてくれない設計士も多い
駐車スペースの自動車の動線については、設計士はきちんと考えてくれるので、電柱の前に駐車スペースを配置しないなどは気を遣ってくれる方は多いのです。
※たまにどうやって車の乗り降りをするんだ!という狭いスペースしか用意しないトンデモ設計士もいますが…
流石に電線の位置と駐車スペースの位置を気にしてくれる設計士はあまり見かけません。むしろ、玄関先に糞が落ちるからと玄関近くを避けることもあったり。
そして、肝心な施主もそこまで頭が回らないことが多いです。
鳥糞爆撃を避ける理由
車に鳥の糞がかかってもしょうがないじゃないかという人もたまにいますが、鳥の糞は車のボディの塗装面にダメージを与えます。
鳥の糞のせいで塗装が剥げていたりすると、車の買い替えの際に下取り価格が下がります。
車を買って一度も洗車をしたことがないという人もたまにいますが、そういう車もボディの状態が良くないので、下取り価格が下がるケースが多いです。
鳥糞は避けるに越したことはない訳です。
鳥対策として他にできること
駐車スペースの上に電線が来ない様に設計上配慮するほかにできることはないのか?
面白いページを見つけました。
そもそも家に鳥を近づけさせないというのが確実なのですが、それはなかなか難しい訳です。
猛禽類を家で飼って、家の近辺で放し飼いにするっていう手もあるかもしれませんが、そんなの鷹匠レベルのスキルが必要で現実的じゃないですね。
上記のサイトにもありますが、一般的な対策としては…
- 電線に鳥が止まれないようにスパイクを付ける(東京電力とか電力会社に頼むとやってくれるケースもあるようです)
- 鳥が営巣しないように大きな木を植えない
- カラスの餌となるゴミを家の外に置かない
といったところでしょうか。
まとめ
大切な愛車を鳥の糞害から守るためには、インナーガレージかカーポートで対策するのが一番ですが、それが叶わない場合は…
カースペースの上空に電線が来ないように設計士にきちんと伝えることを忘れずに!
皆さんの愛車が爆撃被害に遭わないことを、神奈川の空の下で祈っております…