8月31日より、基礎の解体工事が開始されました。
本日は代休だったので、早速現場に行ってまいりました。
比類なき基礎の破壊
さる2020年6月、我が家の比類なき基礎は一般住宅ではありえないごつい配筋が組まれました。
そして、その強烈な配筋にコンクリートが打たれ、ハウスメーカー最強とも呼ばれる強力な基礎が出来上がりました。
ヘーベルハウスは、耐震試験の際に基礎を含めた実物住宅を使って耐震実験を行っています。
ヘーベルハウスは、その名のへーベルが強さの証と思われがちですが、実際には強力な基礎+強靭な鉄骨+へーベル版+制振装置の組み合わせで、その強固な防御力を成し遂げています。
つまり、ヘーベルハウスの肝心要はその基礎から。
というわけで、ビルと同等レベルの強靭な基礎工事を経てきたわけです。
それが斯々然々で一度解体となったわけですが、これだけ頑丈に作った基礎。
そう簡単に壊れてたまるものか…という訳で、2週間かけてじっくり壊すということで、工事の始まったばかりのタイミングで見学に行ってまいりました。
解体工事
前回、ヘーベルハウスの工事監督が基礎解体前の下準備を進めてくれていました。
これまで、躯体解体は実際に躯体施工を行う施工業者が解体してくれていたのですが、流石に基礎に関しては解体専門業者が招集されるそうです。
早速現場に着くと、基礎の周りの土が掘り返されていました。この光景は、基礎コンクリートを打ち終わって、型枠が外れるタイミングじゃないと観られない貴重な光景です。前回仕事で観にこれなかったので、やっとご対面しました。我が家の基礎のフーチングってこうなってたのね…
一番強力な場所を破壊する
ヘーベルハウスでも一番強力な基礎の部位である、鉄骨構造柱を支える基礎。
完成品はこちらですね。
これを破壊しなければなりません。
これの中身ってこうなってるんですね。
さて、こんなごつい配筋が入った基礎コンクリートをどうやって破壊するかと言うと…
人間の手で電気ハンマードリルを使ってコンクリートを砕きつつ、配筋をガスバーナーで切断したり、ごつい鉄筋カッターで切断しつつ破壊していくそうです。
丁度この写真の中央から左側の丸い地面、これが杭になります。この杭を破壊しない様に慎重に手作業で基礎を破壊していくんですね。
杭のない部分の破壊
一方、杭のない部分の基礎については、地面までこの写真の様に縦に砕き、配筋を切っていくそうです。
こうやって切った(縁切りと言うそうですよ)部分から、開口部を広げていくようです。
ここでも、土中に埋まっている杭を破壊しない様に、やはり慎重にやっていくそうです。重機なんか使えないから全部手作業。
家造りは「悔いが残らない様に」やることが至上目標で、建て替えのための古屋解体では杭が残らない様にしっかりやらなければならないのですが、こと基礎の作り直しに至っては、「杭が残る様に」進めることが大切です。我ながらクドイ。
作業陣容
重機が使えないので、解体業者さんは8名も集まってきてくれていました。
差し入れのビールは6缶パック…
2本足りないが、漢は黙って黒ラベル。
余談ですが、私は缶ビールは缶の金属臭がダメで苦手です。でも、職人さんたちはビールの差し入れはみんな喜んでくれるので、いつもビールの差し入れです。
解体作業の職人さんに、一人80歳の方がいました。
その方は昔から建築業に従事していたそうで、我が家の基礎解体工事に際して「こんな立派な基礎は、個人住宅ではなかなか見かけない。これは良い基礎だ。」と仰っていただき、改めてヘーベルハウスの基礎の良さがわかった気がします。
まあ、これから壊すんですがね。
というわけで、あまり書くこともないので現場の写真をご紹介して今回は終わりとします。
次回は多分、基礎が半分くらい無くなっている現場を見られるはず…
そろそろヘーベルハウス解体記から、建築記へ戻りたいところですね(笑)
次回