先日、我が家の新築工事で施工側のミスがあり、建て方まで完了した我が家を一度解体して、基礎から建て直すという事態に陥りました。9月末引き渡し予定が最短12月末ということになり、諸々計画にもズレが生じてしまいました。
この事態は、所謂業者側のミスであり、施主である私達のミスではありません。
ヘーベルハウス側は、工期遅延に伴う施主側の実損については全額保証をしてくれるということになりましたので、施主の私達として引き渡しが先に延びること以外で、特段困ることはないわけです。特に新居で商売を始めるとかそういうわけでもないですしね。
まあ、9月末には新居で新生活が始まるはずだったのに、それが先延ばしになるのは確かに残念ではありますが。
そんな話を、新築の話をしていた友人達にもこういう事情で完成が延びたから、新居お披露目は年明けになりそうだよって報告をしたところ、私としては一部から信じられないリアクションが返ってきた訳です。
つまりこういう意見が出ました。
こうなったのだから、キッチンとか風呂とかの設備をお詫びにアップグレードしてもらえとか、値引きしてもらえ
といった類いの意見です。
それを聞いたときに、私は正直「浅ましい」という感想を抱きました。
彼らの言い分としては、施主には何ら非のない施工ミスによって施主は迷惑を被ったのだから、その精神的なショックに対しての何らかのケアが必要だということらしく、そのケアのために金品の要求をしてもおかしくないという理屈だそうです。
まあ、直接金品を要求するのではなく、値引きや設備のグレードアップによって代替させるべしということでしたが…
要は慰謝料的なモノを要求すべきだと。
それって、ただ相手のミスの揚げ足を取って、断りにくい状況下で不当な要求を通そうとしているだけですよね。
つまり、恐喝と紙一重…ヤクザとやってることは大して変わらない訳ですよ。クレーマーですねぇ。
客という立場は神様だという勘違い風潮がありますが、私はそういう知性も品性もない生き方はしたくないなと常々思っています。
今回の施工ミスにしても、私は弁償はちゃんとしてもらって、その上お詫びの品として新居で飾るためのラム君ぬいぐるみと、解体した自宅から鉄骨とヘーベル版の一部を記念オブジェとしてもらい受けることで、ヘーベルハウス側からは十分落とし前を付けてもらえたと思っていて(シャッター業者側がお詫びにシャッターのグレードを上げてくれましたが、これは先方の申し出だった)、これ以上の要求は最早ゆすりたかりの類だと思っている訳です。
それを温すぎると批判される…
いつからこんなに浅ましい考え方が当然となったのでしょうか?お詫びの品は詫びる側が自主的に用意するもので、詫びを受け入れる側が要求するものではないはずです。極道の世界ではどうかは存じませんが…
私はそんな出来事から、改めて自分自身は高貴高潔清廉潔白を是として生きていきたいと改めて思ったものです。