家の購入を思い立ち、実際に業者とお話をしていく中で追い込み型の営業を掛けてくる人っていまだにいますよね。
敢えて名前を出しますが、セキスイハイムでの実際の事例を赤裸々に語っているチョコさんのブログを是非読んでみてほしいです。
責任者登場で雰囲気が最悪に | ちょこっとハウス/一条工務店で家を建てるwww.choco10.net
今回の事例はセキスイハイムでしたが、これってセキスイハイムに限らずどこのハウスメーカーにも居るんですよ。
私の友人も住友林業で検討していたときに同じ様なスタイルの営業にウンザリしていましたし、我がヘーベルハウスの営業マンにもそう言う人がいる例を他のブログで読んだことがあります。
業種は違えど、私自身も以前似たようなスタイルの営業マンと一緒に仕事をして大事な受注先を失ったことがあります(笑)
流石にあんたとはやってられんと辞めましたが。
マウントポジションを取って強気に攻めていけば契約がとれた時代は終わったんですよ。ただ、その気迫に負けて不本意ながらも契約してしまう消費者も残念ながら居ます。居るからこそこのスタイルがいつまでも廃れない訳ですね。
私自身も以前、家探しで似たようなスタイルの会社(敢えて営業マンとは書かず会社と書いてるのは、その会社がそう言う体質だと痛感したから)に遭って、住宅計画をしばらく中断したことがあるくらい消耗しました。
私は以前、所謂サラ金と呼ばれる会社で債権回収の仕事をしていました。取り立てという奴ですね。
取り立てって怖いイメージがありますが、ヤクザ金融でもない限り今時はそんな怖いことはしません。
債権回収の目的は、貸した金を返してもらうこと。
借金が返せなくなってる人ってのは、大体多重債務に陥ってるわけです。そんなのに貸すなよって言われたらそれまでと言うか、最近やっと総量規制って法的に制限が掛かりました。
収入に対して返済額が赤字になってたら返せないのは当たり前のことで、いずれは破産なり夜逃げなりしてしまうわけです。
そうなる前になるべく残高を減らして被害額を少なくしたいのが業者側の感情で、何とか多重債務の中で返済する業者の優先順位を上げていきたいわけです。
恐ろしく怒鳴りつけて、家まで押し掛けて返済を迫れば恐怖心から返済してくれるかもしれないわけですが、それって家まで押し掛けないと返してくれないってことにもつながるわけで、毎度毎度家まで押し掛けるにも経費がかかるわけですね。
できれば、自主的に優先して返済してほしい。
となると、追い込み型って途端に分が悪くなる。
だから、なるべく債務者に寄り添った姿勢を示し、この担当なら電話で相談したら…という気持ちにさせる。
これを心がけるだけでも返済率が上がるわけです。そもそも何やっても返さない人間性に問題がある人や、そもそも返しようがないくらいキャッシュフローが破綻している人ももちろん居ますが。
このやり方が正解と言うつもりはないけど、少なくとも怒鳴り込んで脅してる人よりは通算での成績は良かったわけです。
これってどの業種にも言えることで、相手の懐にいかに入り込むか、客の信頼を得られるかだと思うわけです。
チョコさんの例にあるようなあからさまな追い込みなんかかけたら、いくらセキスイハイムが良い製品を出していても、購買意欲は失うわけで。実際この後一条工務店に奪われてますし。
何が言いたいかというと、こういうタイプの営業には「もうそう言う時代じゃないんだよ」って言って指導するのも、今後の会社としてのブランド維持の大事な指標だと思うんですよね。
ネット上のハウスメーカーの口コミって、大体は営業が悪いよねコレって例が多いですし。
働き方改革はまずは意識改革から。
営業のやり方、もう少し考えましょうよってお話でした。