昨今のコロナ禍を原因とした収入減や、そもそも収入が断たれることで、住宅ローンの返済ができなくなり、家を手放さなければならないというケースが出てくるだろうというお話が住宅オーナー界隈では話題になっています。
キャッシュでポンと住宅購入をできる人は良いとして、基本的に多くの人は住宅購入をするのに住宅ローンを組んで購入します。
住宅ローンを組む上で、いくらまで借りられるのか?いくらまでなら返せるのか?という点をきちんと考えるのは重要なことです。
住宅ローンを借りるうえで押さえておくべき基本的なことは、以下でご紹介する記事がとてもまとまっていて良いので、是非ご覧ください。
注文住宅を建築するにあたって必要な現金
注文住宅を建てる場合に必要となってくる現金はどの程度なのか?そして、どこまでそれを住宅ローンでカバーできるのか?
前提として我が家の様に、ハウスメーカー経由で土地を探して購入し、そのハウスメーカーの家を建てるケースでは、一般的に以下の費用が掛かります。
土地の購入時
- 手付金(価格の5%~10%)
- 購入物件の残代金
- 土地の購入諸費用(不動産仲介手数料、司法書士費用などの諸費用)
家の建築費用
- 地盤調査費用など
- 建築請負契約金(工事費用の約10%)
- 諸費用(建築確認申請費、付帯工事費など)
- 着工金(工事費用の約30%)
- 中間金(工事費用の約30%)
- 建築費の残代金(工事費用の約30%)
- 建物の登記費用など
- 外構工事費
結論から言いましょう、住宅ローン利率は少し上がることもあるけれども、基本的に全部住宅ローンに含めることができます。
ただし、土地購入の場合は手付金、ハウスメーカーへの契約金はこれは絶対に必要なケースの方が多いです。
我が家は、土地の手付金は最低価格で手を打ちました。
ハウスメーカーへの契約金も最低価格で手を打ちました。
その他の諸費用すべて、住宅ローンで賄いました。
手付け金として払った現金もローン実行時に返ってくるようにしました。
要は現金を最低限しか使わず、ほぼすべてを住宅ローンで済ませました。
住宅購入で現金を極力減らさないという選択肢
一般的には、住宅ローンの負担を減らすために極力頭金を多く入れて、住宅ローンを借りる金額を少なくするのが良いとされています。
それは間違っていないと思いますが、そのために貯蓄の金額を大きく減らすことは、私はリスクだと感じています。
住宅ローンを組む際に、今現在払っている家賃と同額程度の支払額で済むような金額を借りて建てられる家にすれば、今までの生活とのキャッシュフローの差が小さくなるので、比較的現実的な額になると思います。
であれば、手許の現金をわざわざ目減りさせる必要もないと思うわけですね。
手許に現金があれば、収入が減って住宅ローンが払えなくなる危機が来ても、延命可能な日数に余裕が生まれるわけですから。
あくまで一つの考え方であり、これが正解だと言うつもりはありません。
でも、住宅購入の際に貯蓄を残す…せめて住宅ローンの支払額半年分程度は残しておかないと、今回の様なケースに対応できなくなるおそれもあるので、その点気をつけるに越したことはないと思います。
頭金を入れるべきではないというわけではない点を誤解しないでいただきたいですが、住宅購入の為に、貯金という現金を全弾投下して、家が建ったときにすっからかんというのは、この時代リスクだという点がポイントです。
貯金を使ってでも、住宅ローンの金額を少なく!は、必ずしも正しい選択とは言えない事もあると、資金計画をするときに頭の片隅に置いておくと、良いのかもしれません。