『古河林業の家』ってご存じですか?
私も、住宅展示場に行くまで古河林業の家の存在を知りませんでした。
今回は、古河林業の家についてと、実際に展示場に見に行った私の独断と偏見の感想を書いていこうと思います。
古河林業の家とは
古河林業について
まず、古河林業って会社を聞いたことがありますか?林業と言うからには、住友林業と同様に林業系の会社なんだろうなと思うでしょう。
古河と聞いて、日本の近代史をちょっと知っている人ならピンとくるかもしれません。
そう、古河ってあの古河財閥の古河です。
古河グループ
古河グループって言われても、わかりませんって人は多いかもしれませんので簡単に解説を。
古河グループは『古河機械金属』を源流とした財閥グループでした。鉱山経営から始まり、機械、金属、化学工業の一大財閥へと発展しました。戦後の財閥解体で財閥としては解体されましたが、古河グループは存続し、現在のグループ主要企業は『古河機械金属』、『古河電気工業』、『富士電機』、『富士通』の4社とされています。
鉱山の工作機械会社から一大電機メーカーに成長しているあたり、富士通と日立製作所と似たような出自ですね。
足尾銅山鉱毒事件
古河グループについては、日本の近代史上有名な事件にもかかわっています。中学校では必ず習うはずの『足尾銅山鉱毒事件』です。
この有名な足尾銅山を経営していたのが、古河鉱業株式会社(現:古河機械金属株式会社)となります。いや、これだけ聞いたら古河グループの印象悪くなりますね…別にサゲしているわけではないのですが、まあこれだけの大企業です。
古河林業の歴史
家系ブログのはずが、なんだか趣がおかしな方向に行っている気もしますが、続けます。
古河林業はこの明治期からある古河グループの中の一つの会社です。
鉱山を運営していくうえでは、精錬所が必要になるかと思いますが、つまり木や炭を燃やして製錬するための火を起こす必要があるわけです。
となると、薪を準備する必要があり、その薪となる木の伐採や、逆に植林をして木を生産するという業務を担う会社としてスタートしたわけですね。このあたり、住友林業と大体似たような経緯ですね。
古河林業の家の特徴
木材にこだわり
そんな歴史的経緯を持った古河林業ですが、自社の山を持っていて自社の山で木を生産しております。
秋田県の阿仁、宮城県の七ヶ宿、三重県の大紀に、合計6,500haを超える自社林を保有しているそうです。また、自社林から伐採してきた木を含め、古河林業の家の木材はすべて国産の木材を使用しているとのことです。すごいですね。
構造
古河林業の家は所謂在来工法と呼ばれる、木造軸組み工法+モノコック構造となります。要は木材の柱と梁で構造を作り、壁は一条工務店やミサワホームが得意な木質パネルで構成されています。
私が思う他社との差別化というか、最大の特徴は…
一般的な木造住宅の柱は3.5寸(10.5㎝)サイズを採用していますが、古河林業では柱・梁・土台は全て4寸(12㎝)サイズを採用している点です。
もうとにかく、木材については本当にいい材料を使っています!ということを前面にアピールしている会社ですね。
ただ、商品展開として特定のシリーズがあるわけではなく、一軒一軒が全部オーダーメイドだそうです。例えば一条工務店の「グラン・セゾン」と「i-smart」みたいなラインナップがあるわけではないようです。
密かなオプション
実はオプションで外壁に『へーベル版』を選ぶこともできるそうです。隣地との距離が近い場合、施主さんの希望で隣家火災時の延焼防止のためにへーベル版を採用するケースもあり、対応しているとか。
大黒柱
古河林業の家のもう一つの特徴は、『大黒柱』を建てられること。
しかも、実際に古河林業の自社林に行って施主がどの木を大黒柱にするか選べるそうです。これ、すごくやりたかった…
独断と偏見での古河林業の特徴
ここまで、月並みな紹介をしてきましたが…
実は私、ヘーベルハウスで建てていなかったら、ハウスメーカー系では住友林業かこの古河林業で建てていたと思います。
モデルハウスに行ったときに、このメーカーの作る和室が本当に美しくて!一目惚れですよ!
縁側や雪見窓、そして丸窓など、純和風の中に若干のモダンテイストが入った美しさ。
本物の和室を作るメーカーなんですよね。いや、どこのハウスメーカーでも本物の和室は作れるのですが…
もうとにかく、和室大好きな私にはこの古河林業さんの和室が刺さったわけですよ。
だから、セカンドライフで北海道に帰ったら古河林業の家を…!と思ったら、北海道は営業範囲外だそうです。30年後くらいには北海道進出してませんかね?古河さん?
まとめ
というわけで、今回は古河林業の家についての感想をだらだらと書かせていただきました。
とにかく木にこだわったメーカーで、母体となっている古河グループも凄い大きな会社で経営力も心配なさそうです。
住宅メーカーとしてはそこまで有名ではないかもしれませんが、そうそう潰れる心配もなさそうなメーカーと言えるのではないでしょうか。
もし、それなりの経営力のある会社で木にこだわった家を建てたい場合は、古河林業の家を一度みてみてください。
今回はここまで。