私が購入した土地は相場よりも一千万近く安かったお話は以前書いたかと思います。
正直、ブランド路線と言われる東急東横線沿線では破格でした。
しかし、相場よりも安い土地には安いなりに理由があります。
我が家の土地が安い理由
我が家の土地が安い理由は明確な理由が三つと、隠れた理由が一つあります。
目の前が墓場
土地の目の前にお墓があります。
基本的には嫌がられる土地です。これは価格が下がる理由の一つになります。
しかし、私は不動産屋に敢えて「神社やお寺、もしくは古くからあるお墓の隣の土地を探して欲しい」とオーダーをしていました。
理由は後述しますが、我が家としては願ったりかなったりの土地でした。
接道が私道のみ
私の土地は市道に接する私道を複数世帯共同で保有するタイプの土地です。
これはなかなか嫌われる土地です。
以前どこかで、私道の持ち主が勝手に道路封鎖をして問題になっているニュースが流れたこともありましたね。
私道を共有する他者が「まともな人」なら何ら問題は無いのですが、ややこしい人がそこに混じっているとトラブルの元です。
正直これは一か八かです。
また、公道から水道管やガス管などを引き込む際には、私道を掘削して各家に引き込まなければならないのですが、この掘削許可を私道持ち分のある全員と協議しなきゃならないので面倒いのと、私道の舗装などの維持費負担で揉めたりします。
とにかく複数名の他人同士で共用するめんどくささがあります。
まあ、でもそれを言ったらマンションだって同じなんですけどね。
多摩川と鶴見川の大氾濫に遭ったことがある土地
川崎市という地勢上避けて通れないのが多摩川と鶴見川です。かつて暴れ川として知られ、2019年にも武蔵小杉のタワマン安全神話を根底から覆した水害の元にもなりました(厳密には多摩川水量が増えて、排水管から多摩川に排水ができず、排水逆流したので多摩川の氾濫ではなかったのですが)。
江戸時代より前から人が居住していた土地ですが、江戸時代に本格的な治水工事が行われ、近代では本格的な堤防や遊水池が整備されるような水害地です。
過去の文献からも、何度となく水害に見舞われたことが分かっています。
しかし、お墓の隣というのはある意味でメリットです。
調べてみたらその地区一帯が割と古くからあるお寺の土地だったらしく、つまり昔の水害から生き残った土地でもあると言えるわけです。
利根川の氾濫にも耐えたヘーベルハウスとセットなら、悪くない選択じゃないかな?というのが選んだ理由です。
隠れた土地の瑕疵
以上、安くなる理由がそれなりにある訳ですが、隠れたその土地の弱点がありました。
それは以前の記事でも触れましたが…
市道と私道の接続部が坂になっているのですが、路面が損傷していて車のバンパーを擦ってしまうのです…
このままでは車が入れない。
というわけで、どうせここを掘り返して水道管を通す工事をするので、工事費に路面改修費を上乗せしていました。
とはいえ、どこまで直るかわからず不安だったのです。
莫大な工事費が上乗せでかかったらどうしようと。
思わぬ救世主
先日、土地を見に行くと…
なんだか道路工事が始まっている…
というわけで調べてみたところ、なんと川崎市が道路予算で直してくれていました!
確かにこの道路、ボロボロでしたからね。
そして、今年度も終わろうとしてる3月28日。
綺麗に道路が治りました。
正直ツイてました!
というわけで、土地に関して唯一でそして最大の懸念点だった接道の問題がこのように解決したのです。
色々調べてみたところ、道路損壊が酷い時には市に陳情すると(予算次第で)直してくれるそうです。
その時には、子供やお年寄りが損壊した道路で怪我をした!と言うと優先度が上がるとか上がらないとか…市議会議員に頼むと優先度が上がるとか…
とにもかくにも、ありがとう!川崎市。
次回