ハウジングメッセ武蔵小杉展示場の住友林業の家のモデルハウスを見に行った感想が今回のお話です。
住友林業は言わずと知れた大財閥『住友グループ』のグループ会社です。
住友不動産とは同じグループの競合企業ですが、お互いに距離を取っているようです。
無邪気に「住友不動産とはなんか関係あるんですか?」と聞いたら、「ありません!」と言われました(笑)
というわけで、住友林業の家の見学日記です。
住友林業の家とのファーストコンタクト
建築学科を卒業しているとはいえ、住宅メーカーにはそこまで詳しくありません。
世界の名建築家の作品とか伝統建築の勉強ばかりでしたので。
武蔵小杉住宅展示場に訪れたのは2014年前後だったと思います。
展示場のモデルハウスはインパクトのあるデザインでした。
林業の家(つまり木造)なのにキャンティレバー?と驚いたのが第一印象です。
キャンティレバーって?と思いますので、軽く解説を。
日本語で言うと片持ち梁のことでして、神社の鳥居みたいに柱が日本両端にあって、梁(横木ですね)を支えているのが普通の構造です。
しかし、キャンティレバー(カンチレバーとも言う)は神社の鳥居の柱一本だけで横木を支えている構造と思っていただければ(プロに聞かせたら雑すぎと怒られる説明ですが)。
詳しくはウィキペディアでも読んでみてください。
モデルハウスの間取り
このモデルハウス、私の大好きなビルトインガレージ直結の土間収納が玄関にあります。
左側の緑色の部分と右側のオレンジの部分で実は二世帯に分かれています。
緑が子世帯、オレンジが親世帯という設定です。
正面にピロティとシンボルツリーのある素敵な空間を演出しています。
左側の子世帯は川崎の狭小住宅地にもフィットしそうなサイズ感になっています。
2階は親世帯と子世帯の間にサンルームの渡り廊下と、屋根上ベランダによる中庭があり、親世帯と子世帯を緩やかにつないでいます。
親世帯は基本的に2階建てで、3階にはペントハウスがあり、屋根上バルコニーで子世帯リビングと繋がっています。親世帯に3階建ては辛いからということで、親世帯のLDK水回りは1階に集中し、寝室のみ2階。
子世帯は1階はビルトインガレージと部屋一つ、2階に水回りと寝室、子供部屋、3階にLDKというゾーニングになっているわけですね。
そう、このモデルハウスのゾーニングは我が家の設計思想に大きな影響を与えました。
大開口リビング
このモデルハウス最大の見どころは、子世帯3階LDKの大空間と大開口です。
見てくださいこの大開口!そして大邸宅の様なリビング空間!
これは木質パネル工法や2×4工法などの壁構造系の木造住宅メーカーでは構造上実現できない設計です。
RC造か鉄骨造でしかなしえない、この大開口。それを住友林業は木造でなしえました!
って、営業さんの受け売りですけどね。
正直私はこのリビングに一目ぼれしました。
住友林業のビッグフレーム工法とは?
一般的な住宅の工法は大まかに二種類ありまして、壁構造系かラーメン構造系です。
壁構造系
壁構造は、2×4工法などに代表される木質パネル工法系の構造で、三井ホームや一条工務店、ミサワホームなんかが有名ですね。
高気密性を売りにするメーカーはこぞってこの木質パネル工法系を採用しています。
壁自体が構造体であり、地震の揺れに対しても横揺れで家が歪まないのが特徴とされます。
詳しくはウィキペディアを貼っておきます。
ラーメン構造系
ラーメン構造とは、拉麺でできているわけではなく、ドイツ語で『額縁』という意味の言葉から来ているようですね。
柱と梁が構造体であり、壁はただの間仕切りでしかない構造になります。
日本の在来工法とよく似ていますが、日本の場合、柱と梁を組み木の様に組み合わせて接合したり、くぎ打ちしたりという工法ですが、ラーメン構造の場合は柱と梁の組付けをより強固にしているのが特徴で、その違いで在来工法とラーメン構造は区別されます。細かい話をするとそれだけで論文が書けるレベルになるのでかなり大雑把な説明です。
ラーメン構造は鉄骨鉄筋コンクリート造の高層ビルやマンションをはじめ、大型の建物に採用される構造です。最近ではガラス張りの高層ビルなんかを東京駅前でよく見かけますが、あれはラーメン構造で構造体を組んでおり、外側のガラスは文字通り梁と柱にひっかけているだけです。ああいう壁面をカーテンウォールと言います。
建築に興味出てきました?
柱と梁が構造体になるので、極端なお話壁が要りません。
壁が要らないということは壁一面の窓とかもできる構造になります。
さて、一般住宅でラーメン構造を採用しているのは鉄骨系住宅と、一部RC(鉄筋コンクリートのこと)系の住宅メーカーがメインです。
しかし、住友林業は木造でこのラーメン構造を採用しているメーカーとなります。
ラーメン構造について詳しくはやっぱりウィキペディアを読んでみてください。
ビッグフレーム工法
住友林業のビッグフレーム工法というのは、ラーメン構造の柱の部分に集成材のぶっとい柱を使って鉄骨並みの強度を持たせた柱をつくることで、柱の数を減らして大開口を実現しています。
まあ、詳しくは住林のホームページを見てくださいな。
住友林業の家の良さ
これまで営業さんが説明しそうなことを書いてきましたが、要は普通の木造とは違うぜよっていうことですね。
先にも上げましたが、あの大開口リビング。素晴らしいですね。
私はあのリビングの虜になりました。
ああ、住友林業で家を建てたいな…と。
そして、私は木質感が好きなんですよ。
流石林業の会社ですから、木材の品ぞろえも素晴らしい。
私の中で建てたい家のハウスメーカー上位に住友林業が君臨することになりました。
住友林業を選ばなかった理由
このブログのタイトルの通り、我が家はヘーベルハウスです。
いやいや、ここまで住林アゲアゲしてきて?!と思うかもしれませんが、私の妻はガチ理系の化学系なんですね。
そんな妻には旭化成が刺さったわけですよ。比類なき壁が!
妻がヘーベルハウスが良いというなら、ヘーベルハウスを選ぶ。それが漢ってもんです。
実際には、きっと定年後北海道に帰って北海道の広い土地にセカンドライフ用の家を建てることになるから、その時に木造住宅にすりゃいいかっていう打算だったんですけどね。
ただ、友人で住友林業を検討している人などがいたらその良さを布教して回る謎の住林信者でもあります(笑)
たとえばこんなのとか。
ただ、このエピソードでも触れましたが、住友林業の提案力は非常に高いです。
プランニングのプレゼン資料とか女性受け間違いなしの綺麗な資料が出てきます。その点旭化成は男向けなプレゼン資料だったな…
住友林業の家に実際に住んだレポート
まあ、細かいことを色々語ろうにもいかんせん住んだことも建てたこともないわけで、モデルハウスのお話しかできないわけです。
住友林業を検討しようとしている人には、この記事はさわりの部分くらいにしか役に立ちません。
というわけで、Twitterの#家系ブログを盛り上げる会 から、住友林業で実際に家を建てたブロガーの方の厳選された記事をご紹介。
住林検討されている方は、住林オーナーの生の声を聴くべし!
掲載許可をいただけたお勧めブログから順次更新していきます。
びびの注文住宅で後悔しない方法ブログ|住友林業で26坪の平屋
家系ブログを盛り上げる会の会長であり、住林オーナーのびび様のブログがこちらになります。
コンテンツが非常に充実しており、家の間取りの様にブログ内の動線も見やすく、私が個別の記事をご紹介するまでもなく、早速ご覧になっていただいた方が良いとは思いますが、住林注文住宅を検討している方は、とりあえずとっかかりとして以下の記事がよろしいかと思います。
なお、ブログの中にびび様邸が実際いくらで建ったのか?という具体的な金額が書いてあるページがあるので探してみましょう!
すみトマト@20代で建てる住友林業のモダンな平屋
お次はすみトマト氏のブログになります。
すみトマト氏はなんと、26歳で28坪の平屋で住友林業の家を建てられたそうです。
住友林業と言えば坪単価60万円~100万円と言われる高価格帯注文住宅メーカーとしても知られています。それを26歳で…凄い!
さて、そんなすみトマト氏の住友林業での家造りですが、実に読みやすくブログにまとめられています。
その中でもすみトマト氏一押しの記事がWeb内覧会。まるで実際にすみトマト邸に訪れたかのような流れで回覧してくので、実に興味深いです(外観の案内で洗濯物が干しっぱなしなのも恐らく狙いだと思います笑)。
さて、先に紹介したびび様もそうなのですが、
ぶっちゃけいくらかかったの?
というリアルな金額を公表されています!!
すごく興味ありませんか?
というわけで、是非すみトマト氏のブログを隅々まで読んでみてください。
そこに答え(具体的な金額)があります!