無事に契約が完了し、早速建築確認申請のための詳細設計行程へと移ります。
まず最初に行ったことは、土地の地質調査です。
この地質調査によって、地盤改良工事の見積もりが決定します。
ヘーベルハウスでの土地地質調査
今回購入した土地は、近隣に既にへーベルハウスが建っているため、その家の建築当時の土地地質調査結果がヘーベルハウス側にあるので、ある程度の費用感は予想できていました。
とはいえ、いくら近くとはいえ必ずしも同じ地質とも限りません。また、地中に埋没物が見つかるかもしれません。遺跡とか古井戸とか不発弾とか…
この日は平日ということもあり、私も有休をとり参加します。
地質調査内容
ヘーベルハウスでの土地地質調査では以下の作業を行います。
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スウェーデン式サウンディング試験による地盤調査
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測量による土地調査
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測量による隣接住宅の窓の位置の確認
この作業は、旭化成ホームズから委託を受けた外注業者が行います。
外注業者からの報告書は旭化成ホームズから施主にきちんと提示されます。提示されなかったらきちんと営業担当に提示するように言いましょう。
調査手順
まず、地盤調査のために柱の立つ予定の4ポイントに鉄柱を押し込んでいきます。
硬い岩盤に到達したら、昔の鉱山で岩を砕いていたような掘削機みたいなやつで地面に向けて衝撃を与えます(これが結構うるさい)。
この作業を4か所に行います。
へーベルハウスの営業氏も立ち会ってくれるのですが、最初の一か所が終わったら次の現場があるということで居なくなりました。まあ、全部に営業が立ち会う必要もないですからね。
外注業者の質
なお、この外注業者さんはトラックで資材を搬入した後、家の前に路上駐車することなく近隣のコインパーキングまでトラックを置きに行ってくれまして、近隣への配慮をきちんとしてくださいました。
また、作業を始めたところで隣家の住人が何事かと見物に来ましたが、へーベルの営業氏がきちんと挨拶して名刺を渡し、何かあればこちらまで電話くださいときちんと挨拶をしていました。
へーベルに限らずですが、営業や業者には当たり外れがあります。外れを引いたがために大変な思いをして、契約したハウスメーカーと契約解除した例をいくつか読みましたが、今回の我々の担当は今のところアタリです。
これが終わったら測量なのですが、全部の行程を見ていたら4時間近くかかるので我々も途中で退散しました。
調査結果
後日、きちんと報告書が提示されました。
そして、一本ずつの計測結果がきちんと明示されています。
この資料から読み取れることは、我が家の土地は地下6メートルまでは非常に柔らかい土地であること。
今回の調査では6メートルから7.5メートルまでの間は硬い岩盤となっているようです。
川崎市は麻生区や多摩区、高津区の一部を除き地盤が悪いです。
川崎区や幸区、中原区は液状化が起こり得る土地とされています。まあ、多摩川氾濫でできた平地ですので当たり前といえば当たり前なのですが。
気になる人は以下のページを見てみてください。
今回、こういう土地だと知っているからこそへーベルハウスを選んだというのが大きな理由なのですが、杭打ちを7メートルくらいで済ませられそうなのはまだ幸いなのかもしれません。
海側の川崎区や多摩川河川に近いところだと、もっと深くたくさんの杭打ちが必要になるケースも多いそうです。
こんな土地の広がる川崎市なので、市内の注文住宅ではへーベルハウス含む鉄骨造ハウスメーカーの人気が高いのもわかる気がします。
というわけで、今回我々の家は『グラインドコラム工法』という工法で杭打ちを行うことと決まりました。
そういえば、鬼怒川の奇跡の白い家の基礎はどの工法を使ったのでしょうかね。営業氏に今度聞いてみようと思います。
はい、我が家は多摩川と鶴見川が大規模氾濫したら水没予定地です(というか、川崎市中原区以南は全部そうなんですけどね)。
杭打ちの費用は?
さて、杭打ち工法は決まりました。
気になるお値段は?
具体的な金額の公表は差し控えますが、営業氏は隣の既設のへーベルハウスの基礎工事にかかった費用から予算を200万で組んでいました。
この調査の結果、どうやら200万を余裕で切る費用で済みそうです。
まず第一関門である土地改良工事費用は、上振れせずということでめでたしめでたし。
測量の結果
さて、地盤は大丈夫。
この時同時に、土地の測量も行ってもらっているので土地の正確な面積なども出てきています。
測量の結果ほんのわずかに面積が増えました。だからどうということはないのですが…
何よりもこの結果で大事なことは、隣の土地に建っている家の窓の位置を正確に割り出してもらえたこと。
これにより、家の設計で窓をつけたらお隣さんと窓越しにこんにちはをする事態を避けられます。
イマドキのハウスメーカーはこれくらい当然に調べて設計してくれます。
へーベルに限らず、もしこんな調査をしてくれないハウスメーカーだったらちゃんと文句を言った方が良いです。
建築家はプラン設計時に隣の家の窓の位置や建物の位置を正確に図面に落として、自分の設計プランとの干渉を設計に落とし込みます。これをやらない建築家は3流と思って良いです。
そして、次にへーベルから出てくる図面には、ここで調査をした隣家の窓の位置がきちんと図面に載ってきます。載ってこなかったら「何やってんの!仕事して!」と言うレベルです。
というわけで、次回に続きます。
次回